現代を含め、クレモナの黄金期以降の総ての製作者は、上部、下部の二つの円孔の真の位置を知る事なく、
f字の形に切り抜いた型紙を当て転写してサウンドホールを切り抜いている。
この手法からは、上部、下部の二つの円孔の素晴らしさは理解できない
現代のクレモナの製作技法が、クレモナの黄金期の発想や技法と、いかに程遠いかを表している
極端に言うと、このf字の型紙を使うと言う手法からは、何年ヴァイオリン製作に携わろうが、ヴァイオリンらしき物ができるだけで真のヴァイオリンは作れない、
但し、二つの製作法から来るヴァイオリンの差は、表面的には、ほとんど同じだが、、、しかし内面に、、、
尚、上の画像の様に、黄金期のクレモナの製作技法において、f字孔を切り抜く前にパフリング(縁に入る黒い二本線の象嵌)が入る事はない
故Gio Batta MORASSIの流れを汲むMORASSI派には理解できないと思うが、、、
日本人の製作者や楽器商が、故Gio
Batta MORASSIをクレモナの伝統を受け継ぐ巨匠と称賛することが、真のヴァイオリン製作を見失わせている
≪ 画像は、「菊田ヴァイオリン工房」様のヴァイオリン製作工程のご紹介より転載させていただきました ≫